ジリジリと日が照るレイク・ステージに、尖った熱の塊のビートが突き刺さる。激アッパーでヘヴィーなダンス・ミュージックで、タガが外れたように踊り狂うオーディエンス。ステージをところ狭しと動きまわり、煽る川島と中野。みんなそれに直に応え、狂乱の渦がどんどん大きくなっていく様は圧巻だった。(小松香里)


 ブラフマンのTOSHI-LOWとスコットランド系アメリカ人のMARTINの交流を機に生まれたバンド。アコースティック楽器を主体にしたそのサウンドは、美しいバイオリンの音色、珠玉のコーラスなどが、心のひだに静かに入り込んでくるような、とてつもなく優しいもの。そして、ときにおとずれるエモーショナルな爆発が、一気に意識を飛ばしてくれた。(小松香里)