3日に亘った、ここサウンド・オブ・フォレストの熱演もいよいよ終盤。そこに最高の涼風を吹かせてくれたのがDEPAPEPE。たった2人だけのアコギのインストにもかかわらず、そのポップな楽曲によって大きな支持を得ているグループだが、今日集まったのも、そんなDEPAPEPEの理解者だ。派手なシャウトもなければ、エレキ・ギターもないが、この良質な音楽をしっかりと受け止めている。そして、なによりDEPAPEPEの2人、言うまでもないが超絶的にうまいのだ。フィンガリングはもちろん、ハーモニクスのトーンまで完璧。今日の灼熱の太陽の下で、この爽快さを体験できたのは至福の出来事だった。


そして、次はTheピーズ。感動の再結成から3年が経つが、今回はThe ピーズの王道を見せ付けるライヴ。はるは初っ端からTシャツを脱いで上半身裸。「なんだか呼ばれる度にステージが小さくなってる気がすんだけど、俺は気にしちゃいねえよ。だって俺たち死ぬまでやるから」なんてMCもありつつ、ライヴで披露されている新曲“リサイクリン”からデビュー曲“バカになったのに”、そして“グライダー”まで、あの声で爆走。ロックンロールがはみ出した音楽であることを常に主張してきたThe ピーズの音楽は、2005年の今もやっぱり強烈にはみ出したものだった。


サウンド・オブ・フォレストの3日目のトリを飾ってくれるのは、この人たちしかいないでしょう。POLYSICS! 一昨日のDJステージで既に踊りまくった人も多いだろうが、この日ももちろん大爆発。ベスト・ヒット的な選曲に来たる新作からの新曲も織り交ぜた展開。なかでも今度出るシングルの“シーラカンス イズ アンドロイド”は最高。POLYSICSならではの大仰な展開の最高潮とも言えるこの曲は、新たなPOLYSICSのアンセムとなるのではないか。そして、アンコールは、お馴染み“BLACK OUT FALL OUT”。「こんなすげえフェスが日本にあるってことを、日本人として誇りに思ったほうがいいよ」という言葉と共に今年初めてのステージとなったサウンド・オブ・フォレストに見事な幕を降ろしてくれた。そう、やっぱりお祭り男・ハヤシに任せておけば間違いはないのだ。(古川琢也)


DEPAPEPE

1. Over the Sea
2. MTMM
3. 雨上がり
4. START
5. B.B.D
6. SUMMER PARADE


The ピーズ

1. サイナラ
2. 生きのばし
3. リサイクリン
4. ミサイル畑で雇われて
5. バカになったのに
6. ノロマが走っていく
7. とどめをハデにくれ
8. グライダー

POLYSICS

1. サニーマスター
2. URGE ON!
3. NEW WAVE JACKET
4. ピーチパイ・オン・ザ・ビーチ
5. サイコサイコさん
6. シーラカンス イズ アンドロイド
7. Baby BIAS
8. カジャカジャグー
9. go ahead now!
10. BUGGIE TECHINICA

EN-1 BLACK OUT FALL OUT





●日程 2005年8月5日(金)・6日(土)・7日(日)●時間 開場9:00 開演10:40 終演20:30(各日とも予定)
※雨天決行(荒天の場合は中止)
●会場 国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)

●お問合せ ROCK IN JAPAN FESTIVAL事務局
0180-993-611(24時間テープ対応)

●主催:ニッポン放送●企画制作:ロッキング・オン●後援:ひたちなか市/国営ひたち海浜公園/茨城県
●協力:JAPAN COUNTDOWN/MUSIC ON! TV/茨城放送/bayfm●運営:ディスクガレージ
●協賛:POCARI SWEAT/株式会社 サミーネットワークス